<< October 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

ジェフリザーブズvsMIOびわこ草津

「これ書き終わったら、ハム焼き食いに鹿島に行くんだ・・・」と思いながら、書いてたら頭の中が鹿島グルメでいっぱいになって結局前半も書ききれずでした。
今日が終われば、もう試合です。間に合うのか・・・!アウェーレポもまだです
選手やスタッフはこのスケジュールでやってるんだから、ホント頭が下がります

受け取った試合メンバー表を確認したとき、狙いの分かりやすいメンバー構成につい笑いがこぼれてしまった。
DFラインはサイドバックに前節アルテ戦で結果を出した浦島と桝田がスタメンに入る。CBは石澤が不動の地位を築こうとしているが、出場停止期間が続く田尾に代わってCBを務めるのは田尾と同じ帝京高校出身の大瀧だ。
ボランチは若林のワンボランチ、その右斜め前にサイドバックでの出場が続いていた東秀が位置し、左には大江が配置される
そしてようやくとも言っていい、アランがスタメンから外れることになり、ツートップは幸山と壽が組んでいた。
ベンチのフィールドプレイヤーは高橋、内林、木島、アラン、安部と登録メンバー数の上限を埋めきれていないが攻撃パターンは多彩である。DFが一切居ないが、退場、負傷などの不慮な出来事が起こらない限りは、ポジションチェンジして切り替えが可能だ。CBだけでも東秀、浦島が居るし、桝田もTMでそつなくこなしている。スクランブル体制となればセレクションの手伝い以来の冨田のCBでも何とかなるかと思えた。
アップを終えて、ボールを片付ける平岡監督の姿を見ながら、西日本社会人大会のとき「JFLは長いからね」と言った言葉が蘇る。

そして、今回のジェフリザーブのメンバーを確認する。個人的に「金東秀ダービー」と位置づけてはいたのだが、ジェフ側の東秀は理由は分からないがベンチにもその名前がなかった。
Mi-Oセレクションで見た蓮沼はキャプテンマークをつけている。先発FWの金井はユースの選手らしく、ジェフ側のスタッフは「15歳で出場というのはJFLの記録じゃないですかね」と言っていた。だが、個人的に一番興味がわいたのは、CBの田中淳也の存在だった。
2005年5月、同志社大学在学中に特別指定制度でヴィッセルに登録された公式戦の出場はナビスコカップのみに終わったが、練習試合には何度か出場し時には母校同志社大学を相手に、石澤とDFラインを組んだりしていた(ちなみにその練習試合で唯一のゴールをあげたのは大江である)
だが、当時のヴィッセルは粛々と降格への道を進み、未来があるようには傍目から見られなかった。度重なる監督交代も続くチームに「宮本2世」とも呼ばれたらしい彼はプロとして進むべきチームを名将オシムが率い、ナビスコカップでタイトルも取ったジェフ千葉を選んだ。
その彼がJFLのピッチに立っていることは、あの当時抱いた僻み、妬みといった負の感情を思い出させて、試合前でありながら少しだけ憂鬱な気分に陥った。

キックオフから、果敢に幸山がアタックをかけていくが高さのあるジェフリザのDFラインに阻まれ、逆にサイドを突かれたMIOだが桝田と若林が勇気を持って相手からボールを奪い返す。この時のプレーが激しくジェフリザの選手が倒れたこともあって、ジェフリザサポーターからは「ファールだろ!」という声も聞こえてきた。しかし審判の笛は鳴ることはなく、桝田がボールを前に出す。が、ボールの落ちどころにはきっちりとジェフリザのDF陣が待機しており、ゴール前に運ぶことが出来ない。
試合は序盤からペースを握っているのはジェフリザであるように見えた。だが、4月に行った試合全てと比べてみるとMIOの選手は落ち着いて見えた。DFラインを上げたときの石澤の大きな手振りとともに「ストーップ」という高い声が、ゴールまで聞こえてきた。今まで出場した試合で存在感を感じられなかった大瀧の声も始めて聞いた気がする。若林は前を向いてプレーを出来ている。唯一の不安を上げるとすれば、サイドに入った東秀の前への動き出しが少しぎこちなく感じたことくらいだった。
前節の劇的な200ゴールで自信を取り戻したのか、それとも昼飯じゃんけんに負けた分勝利給を求めてか、理由は定かではないが浦島が前線へのクロスでボールを運んだりボールをカットしたりと自らの持ち味を存分に発揮していた。またFWに入った壽は同じ年代で身長差約20センチの田中相手に果敢に突破を試みる姿は心地よく、久しぶりに壽の持ち味に魅せられた。
スタメンの座を奪い取ろうとしている桝田は気持ちが入りすぎてか、クリアボールを空振りすることもあったが、落ち着いて大瀧がフォローに入る。前にはうまく繋がらずジェフリザの元に収まる。ジェフリザ側目線であれば、高さもあって中盤が抑えているように見えているようにも思えたが、MIO名物ドタバタDFラインが発生していないことを考えると焦る必要はないと考えられた。前半30分過ぎに幸山、壽も下がっての守備が必要なほど攻め立てられたが、ジェフリザがゴールを奪える雰囲気をかき消していた。
猛攻に耐える姿に気づかなかったがポジションを整えたMIO陣営を見直すと、大江と東秀のポジションチェンジが行われていた。右サイドに入った大江はドリブルで前線に突き進むがうまくゴールまで繋がらない。大瀧も上がってみるが、上がりきれず元に位置に戻る。これに感化されたのかは分からないが、ボールを持ったジェフリザの田中がドリブルでドンドンと上がっていく。巨体で上がる姿にスタジアムが盛り上がるが結局桝田が抑えてMIOのゴールキックに終わった。その後もジェフリザの攻撃は幾度か続いたが、アディショナルタイム、CKのチャンスにMIOが触ったボールはネットを揺らすが、ゴールキーパーへのファウルを取られてそのまま前半を終了した。

機材を移動させて、ピッチを眺めているとアップしている選手の数が足りない。もう一度見直してそこにアランが居ないことを確認すると、控え室から出てくる選手を今度はチェックする。丹精な顔立ちが見えないことから、ポジションチェンジが予想できた。4審が掲げた交代選手の番号に「DF代えるかよ」という声がスタンドから聞こえてきた。確かにMIOを知らなければ、単純に4バックから3バックにしたように思えるだろう。
まるでビリヤードのようにアランがピッチに入ることで、FWであった壽が左サイドへ、左サイドであった東秀が左サイドバックへ、そして桝田がベンチへと納まる。
後半キックオフ後、スタジアムが沸いたのはアランのスピードある動きが見られたときである。残念ながら結果は出なかったが、各メディアが取り上げているだけあって、ジェフリザ選手の警戒心が高まったように感じた。
膝に施されたテーピングが痛々しいアランがそれなりのスピードは出る、だが経験値のなさかそれともメンタルの問題かうまくボールをつなげることが出来ない。大江もドリブルで上がり、幸山もジェフリザ田中と競り合うなどしているが攻撃の形には当てはまらない。
ジェフは中央を高さとともに制圧し攻め立てていくが、放つシュートの数は、ゴールの上を高く通過することが多かった。逆にMIOは大江や冨田が右サイドから、左からはFWに入っていたときの勢いそのままに壽がゴールラインまで攻めてくるがジェフリザDFやキーパーに阻まれる。
停滞する空気がMIOに生まれる前に、平岡監督は68分大江に変えて内林を投入する。ここ数試合無理矢理90分走り続けていたのとは違い、出場する時間は決められている。そして72分には浦島に代えて木島がピッチに立つ。最終的にDFラインは左サイドバックに壽が下がり、東秀が右サイドバックに入る。
ドリブラーによる突破にひとつのターニングポイントが生まれた。後半30分ごろペナルティエリアに切り込んできた木島が相手DFに倒される。だが主審は何も反応をしない。しばらく起き上がらず主審の反応を待ったが、ボールが一旦出されたくらいで何も起こらなかった。その後MIOの激しいプレイにジェフ選手が倒れ、ファウルが取られる。
残り時間5分切ったころでも、MIOの選手はそれを感じさせないくらい走りボールを動かしていく。特に東秀は右サイドのときよりも前線まで走りクロスを上げていた。
このままスコアレスドローでは終わらない予感を確信できていたが、既に4審がアディショナルタイム4分を示していた。どのような方法で決着がつけられるのかと様々な予想が頭を駆け巡っていたとき、主審の笛の音が響く。
よく見れば、ピッチに木島が倒れている。駆け寄り木島を起こすアラン、幸山とは対照的に、ピッチに膝をつき、頭を垂れているのはジェフリザの田中だった。確かに、感覚的にはPKには思えないファールだったかもしれない。どちらかというと、今回の件をPKとするのであれば、ターニングポイントとしたプレイのほうがPKのようにも感じた。そのような事もあってか、よく見てみると動かないで居るジェフリザ選手は一人や二人だけでなかった。キーパーが止める、MIOのキッカーが枠を捉えない等の考えはジェフリザ選手の頭の中にはないようであった。
PKといえば、アルテ戦の光景がよみがえるが、あの時とはまったく逆だった。キッカーが誰であれ、「決める」という空気はあったし、万が一止められたとしても控えてる選手たちは押し込む準備が完了していた。
タイミングを少しずらして、木島が右足で蹴りこんだボールはネットを揺らし、エースナンバー「10」をアピールする。
試合再開後も特に大きな出来事が起こるわけでも、起こそうという空気もなくそのまま0-1というスコアで試合が終了した
久しぶりの勝ち点3、そして無失点に選手たちに笑顔がこぼれる。特に次節琉球戦ということもあってか、今回控えキーパーとして登録されていた中村の顔は前を向いて琉球戦に望めることに笑顔がこぼれていた

競技場の外に出て、遠く関西から駆けつけたサポーターと話す嬉しそうなMIO選手たちの横を通りすぎるジェフリザの選手がバスに乗り込んでいく。
その姿を眺めながら、育成とはなんであろうかと疑問が膨らんでくる。
確かにユース年代の選手たちにはいい経験になってであろう。だが、ジェフリザの上に立つトップチームはそんな悠長なことを言ってられるのだろうか
田中淳也がジェフに入団した年、ヴィッセルに入団したのは石櫃だ、そして松岡は去年入団選手だ。
チーム状況、ポジションの違い、近藤岳登の伸び悩み(この日、ジェフリザで出場していた岳登の後輩、宇野は「サイドバックのあの人はみたくない」と言っていたらしい。)など問題がないわけではないが、今そこに見え隠れする危機に飲み込まれてしまったとき、彼らはどうなるのであろうか
「チームを選ぶとき、監督ではなくフロントで選べ。監督はすぐに変わるがフロントは中々変わらないから」という教えを聞いたことがある。
ジェフリザ監督が言う「今シーズンの方向性」は最終目的であると考えられるトップにどのように還元されるのか、それはフロント、トップチーム内部とシンクロ出来ているのだろうかと膨らんできた疑問を何一つ解決させるようなものが見つからないまま、ジェフリザの選手を乗せたバスは発車した
逆に育成としてヴィッセルから石澤を、サンガから三戸を借り受け、将来を見越してアランとプロ契約を結んだMIOは彼らを最終的にどこまで成長させることが出来るのか
それ以外のMIO選手はどこまで、サッカー選手としての生命を持つことが出来るのか
様々な期待と不安が入り混じりながら、成田を後にした
上に戻る
 
MIOびわこ滋賀 | permalink | comments (0) | trackbacks (0)

この記事に対するコメント

コメントする

  






上に戻る