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ポスターと代表戦とポジティブシンキング

延岡の夜を過ごしてます。
フロントで鍵を受け取った時に、チェックイン中のお客さんから「今日は寒いねー」と言われましたが、吐く息は白くなかったので、滋賀ほどではないかなーと思ってました。
今回も予算の都合上一人。
アラフォー女が一人、大荷物で降り立った空港は、宮崎空港は一番の書入れ時のキャンプシーズンではないにも関わらず思っていたよりも多くの人がいてちょっと寂しかった。これも県知事効果なのだろうか。
普段ならバス乗り場に向かうのだけれど、初めてJRと示された方向に向かった。
数年前までは、オフシーズンは鹿児島、宮崎で過ごし、開幕という春を待っていた。前回訪れたのは、ヴィッセルU-21の九州遠征の時だから実に2年ぶりの話になる。
あの時は高知でセレッソとのPSMが行われていたので、観に来ている物好きはほぼ皆無で、選手の数のほうが多かったくらいだった。「関学」というブランドを捨て、練習生として参加していた稲田のクロスから真吾の美しい軌道を描いたループシュートが印象的な試合だった。
あの時、ここまでMIOに関わるとは思っても居なかったし、真吾がMIOの10番を背負っていることなんて想像もしていなかった。
タナゴーとヤマゴーの区別がつけれなかったあの頃の自分を突き動かし、今ここに足を運ばせるものは何なのだろうと自問していると延岡駅に着いた。
降りる人も、乗ってくる人も予想より多いが先週町田にいったばかりの身としては、寂しい気持ちになる。
少しだけ街を歩いたが特に観光をする気持ちも起こらず、ホテルの部屋で持ってきた本を読んだり、参考書を解いたり乱雑な自室では得られない落ち着いた雰囲気で時間を過ごしていた。3時間程度過ごすと普段使わない脳みそを使っているせいかお腹がすいてきていたが眠気の方が勝っていたため、ベッドにもぐりこんだ。
だが、30分もしないうちに急に目が覚める。
「旅に行かなければ」
もう既に宿泊地に居るのにそんな感情がわきあがり、慌てて支度をした。鍵を預けたフロント前に置かれていたテレビではNHKのニュースが流れていたような気がする。
完全に暗いとは言い切れない空の下、数時間前に歩いた時に比べてネオンがいくつか輝いていた。宮崎といえば地鶏でしょと、いつのときだったか吉川さんにも言われていたし、自分でも地鶏を食べるつもりで居たから、昼間に見つけていた店でチキン南蛮定食でも食べるつもりでいた。
けれども、何故かその店の扉を押す気にはなれず数秒間の思考時間を経て離れた。そのまま来た方向とは反対方向に脚を進めると、食欲をそそる匂いが流れてきた。昼間はその先にうなぎ屋があったがうなぎとは違う。ちょうどうなぎ屋の隣のあたりにホルモン焼きと書かれた暖簾が掲げられ、少しだけ開けられた扉から食以上のものを感じさせる匂いだけではない何かが呼んでいるような気がした。
財布の事情より己の勘を信じて、店に入ると小さな店内のテーブルが埋まっているように思えた。だが奥に座っていた家族連れがお会計を済ませたようで、自分の居場所は確保された。1歩踏み出したところで、テレビの音声が耳に入ってくる。
そう言えば代表戦、しかもワールドカップの予選がある日だった。いつの間にこんなにも「日本代表」という響きにトキメキも夢も希望も託さないようになったのだろうと思いながら、腰を下ろした。
注文しようとメニューを見上げたとき、壁に貼られたポスターが目に入ってくる。
それは紛れもなく明日対戦するホンダロックのポスターだった。街中で見かけられなかったがここで出会うとは。
意外な出会いに心で乾杯をしながら、ワールドカップ予選と肉を楽しんでいた。
店主は、接客をしながらも熱心にテレビの前で観戦している。関西なら野球でよく見られる光景だと思いながら、タレを足しに来てくれた時、意を決してポスターについて問うてみた所、店主はサッカー協会の関係者だった。
自分がMIOびわこ草津の為に延岡に来たこと、興梠などの宮崎県出身のプレイヤーについて話すと壁に貼っているポスターを自分の為にはがしてくれた。
そしてまた定められたポジションのようにテレビ近くにて、観戦する。常連らしきお客に「引き分けかな」と言われても「勝つって」と即答する姿勢に自分は忘れ物を見つけた気がした。
前半が終わる頃には肉はすっかり食べきっていたので、後半はコンビニでアイスでも買ってホテルで見ようかと思いお会計を済ます。
店を出ようかと思ったところ、店主が「ホテルどこ?」と聞いてきてくれた。宿泊している駅前のホテルを言うと「コーヒーでも飲む?」と小走りで近くの階段を上がっていく。
周辺建物とは違うオシャレな雰囲気の場所にある店のドアを押して、店員に声をかけると「ここで観れるから」と店主はコーヒーまで注文してくれて帰っていった。
6億円当たったら作ろうと思っているフットサル場のコミュニケーションスペースイメージに近いその店には60インチ以上のテレビが設置されホテルで見るよりも美しい画像で代表戦を見ることが出来た
客は自分以外に1組しか居ない現実に、サッカーに対する経済影響が垣間見えたが、後半早いうちのゴールに自分の代表に対するネガティブ思考が少しずつはがれていった。
感覚は「今のシュートは入らないだろう」と知らせてくるが、篤人のシュートに大げさに手を叩いてみたりしてそれを振り払った。
普段のJリーグでは中々見かけない色白の観客などが映される度にサッカーに対するポジティブシンキングを取り戻していく自分が居た。

結局あのセットプレーに続くゴールは生まれなかったけれども、妙に自分の心は晴れている。
この気持ちを持って明日は勝ち点3を持ち帰る為の戦いを記録できる喜びにも包まれている。

とにかく今自分に必要なのは前を向いて、信じる気持ち
それを一番持続するのが難しいけれど、そのために必要な行動を継続していくことがJリーグ参入という目的の一つにたどり着けると信じて寝ます
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